ひきこもり不登校~まとめブログ

中学・高校のひきこもり不登校をお持ちの保護者の方へ専門家が不登校克服法をアドバイス!

【不登校】説得せずに朝起こす方法

青田です、

以下のメールが届きました。

******************質問******************************************

はじめまして。
いつもメルマガをありがとうございます。

中高一貫校・高1の娘が5月ごろから不登校になりました。
段々と昼夜反転方向にあるので毎朝声掛けをして起こしている
のですが全く起きません。

「夜が遅いから起きられない。早寝早起きをしましょう」
と、声掛けをした事があります。

「今は何もやる気が起きない。目標があれば起きられるけど
目標がないから起きられない。」との事。

「何か目標を作ろう。夜中に観ているテレビを早起きして観れば?」
と、提案をするのですが全くダメです。

昨夜は私が2時に目が覚めると起きていました。
今朝も出勤前に声をかけてカーテンを開けたのですが起きませんでした。
カーテンを開けると怒鳴られる日もあります。

早寝早起きをさせたいのですがどのような声掛けが
効果があるのでしょうか。このままでは家族倒れです。

よろしくご指導のほど、お願いします。

******************終わり****************************************

……


私の回答:

私のアドバイスは、そこから何か1つ
でも得る事が出来たら「ラッキー」
だと思うぐらいで聞いて下さいね。

この娘さんはとても賢いですね。
自分を客観的に見る素養があります。

そして、親と子供の認識の隔たりについて
今回の話を最後まで聞くとよくわかります。
あなたのお家もこのご家族と同じ状態かも
しれません。

この親と子供の違いを理解しなければ、このまま
昼夜逆転が続いて、学校を辞めるところまでいく
可能性があります。

一体、何を話しているのか説明します。

娘さんはお母さんに対して、このように
話しています。

「今は何もやる気が起きない。目標があれば
起きられるけど目標がないから起きられない。」

これは素晴らしい言葉です。

そうなんです。人は目標がなければ朝に起きる事さえ
出来なくなるのです。もちろん、目標と言っても
夢とかではなくてやるべき事と考えてもいいでしょう。

ですから、どれだけ親が子供を少しでも早く寝かせつけよう
としても効果が無いのだと思います。

何の楽しみも無いのに、起きるのは難しいです。

ここまではあなたも知っている事です。

まず心理的な事を話します。

子供は学校へ行けない原因を明確に自分でも
わかっていません。この事をまずは理解してください。

原因が分かれば、それのせいにしたりして気持ちが
落ち着くのですが、理由も何もわからないので、
頭がくるってしまいそうなのです。

さらに、友達と深いつながりもなく孤立しているため
に学校へ行く意味さえ失っています。

あなたは受けたくもない授業を受けるために
朝早く起きていましたよね。それでも行ったのは
友達に会うためではなかったですか?

最後のつながりも消えてしまいました。

でも、子供の中にはしっかりと学校へ行かないと
いけないという義務感は残っています。

そこで、まずあなたにして欲しい事は数カ月以上
学校へ行けていないのだとしたら、まずは学校へ
行かせるために起こす行為をやめることです。

7時に起きるのを8時に変えて、遅れて学校へ
行かせるようにしても良いかもしれません。

とにかく学校へ行くという障壁を低くする事です。

少しずつ8時を7時50分、40分と早くして
いけば良いと思います。

これも子供の状態によって違うので、こうして下さい
とは言えないのですが、「起きて」という言葉は、
子供の頭の中で「学校へ行け」と言う風に聞こえています。

普通に考えて欲しいのですが、私の学校へ来た子たちは
ほぼ99%入学した翌朝はきちんと起きますよ。

別に何かやっているわけではありません。

不登校教育をしたわけでもありません。すべて
子供の感情が原因だという事です。

もちろん、夜遅くまで起きていたら起きにくいですが
高校生は夜中の2時ぐらいまで起きている事があります。
それでも、朝は目をこすりながら起きてきますよね。

要因の1つではあるでしょうが、決定的な理由ではないです。

どう考えてみても、今の学校が嫌なのでしょう。
その議論は放っておいて学校へ行け!行け!というのは
子供を苦しめるだけかもしれません。

そして、親は理屈で考えてしまうのですが、子供は
感情で考えます。これが親子の隔たりです。

将来を考えると勉強した方がいいのですが、子供は
まだ将来を経験していないので、今、この瞬間の
事だけを感情的に考えて行動しています。

これはどれだけ言っても溝は埋まりません。

ですから、子供を動かすのは感情的に動かすのです。
それが「褒める」という行為だったりします。

これからは「感情的に行動させる」と言う言葉が
キーワードになると思います。理屈や理論だけでは
子供は動きません。

私はあなたに理論で話します。それはあなたが
大人だからです。

でも、子供にはなるべく感情的な刺激を与えます。

理屈ではありません。これが子育ての要だったりします。
また、この事については違う機会に詳しく話しますね。

それでは、今すぐ子供の感情部分に注目して褒めて
あげて下さい。何らかの変化が起きてきますよ。

では、また。

青田

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