ひきこもり不登校~まとめブログ

中学・高校のひきこもり不登校をお持ちの保護者の方へ専門家が不登校克服法をアドバイス!

【不登校】帰国子女の悲劇

こんにちは、青田です。

実は、私の学校には帰国子女が急に増加しました。

新入学もそうですが、帰国子女の転校生が倍増しています。
その理由が今回わかると思います。

「いや、うちの子は海外に住んだ事ないので
関係ないと思いますから、違う話をして下さい。」

と言われるかもしれませんが、この帰国子女の問題こそ
不登校の問題の原点でもあるのです。だんだんと理解
する事ができていきますので、最後まで聞いて下さい。

************質問***************************************

中学2年生の息子がいます。
不登校になって1カ月がたちました。
4年間海外で暮らし、この3月に帰国しました。

中高一貫の私立中学に行っています。

6月から月曜日になると休むという状態でした。その時「中学を変えたい」
と言っていたのですが、「今ここで変えても逃げることになる」と説得し、
行かせていました。

夏休み明けは調子がよく、自分で目覚ましをかけて起きるようになり、
ああこれで乗り越えたんだなと安心していたところでした。

しかし2週間たったころ1度休み、また2週間後に休み、
そして3週間後に行かなくなりました。

実は海外に行った時も最初の半年間くらい同じようなことがあり、
その時は主人が一緒に学校に行くなどして家族全員で奮い立たせて行かせてました。

今回も最初なんとか行かせようと以前のように叱咤激励し、朝から
どなったりなだめたりしていたのですが、もう力づくではだめだとわかり、
しばらくほっておけば自分で何か考えるだろうと思い、様子をみることにしました。

でも、

待てども状況はかわらず、今後どうアクションをおこしていいか迷っています。

家でやることがないのでパソコンやゲームばかりしがちなのも気になります。
家の手伝いはしてくれ、気持ちも落ち着いているようで、学校へ行かない以外は
いつもの息子とかわらないように見えます。

話も普通にしますが、学校のことになると話したがりません。
少し前に主人が学校へ行かない理由を聞いたところ、担任の先生が好きではない
ことと宿題の量が多すぎると言いました。学校側とも話し合っており、
特別処置はとってくれるようです。もし学校が嫌なら学校を変えてもいいというのですが、
本人は学校は変えたくないと言っています。

不登校を認めることがありのままを受け入れることなのでしょうか?

*************終わり***************************************

私の回答:

まず、一番大きな問題は息子さんが2度不登校になっている点です。

海外移住時と帰国時です。

最初に海外に行った時は、まだ思春期に入る前だった
ので半年で通えるようになったのだと思います。

しかし、帰国時は一番の思春期の時で入った学校では
クラスの中に既にグループが出来上がっていた可能性が
とても高いです。

それと息子さんが日本人学校へ行かれていたのか、
現地校へ行かれていたのかは分かりませんが、
日本人学校だと親の転勤でクラスの同級生が入ったり
出たりしてしまいます。

また、国によってもまったく違います。

異常なほど進学意識が強い日本人学校もあります。

それぞれです。

とにかく、子供の戸惑いが理解できるかどうかです。
単に学校の先生が嫌だとか、宿題が多いかとかは
表面的な事でしかないという事です。

いつも言いますが、不登校の子供が言う事は基本的に
心の表面の部分でしかありません。

どうして本音の本音を言わないのか?

それは2つの理由があります。

1つ目:本音を言うと自分の惨めさが露わになる恐怖
2つ目:言っても親が理解してくれない、逆に怒られる

一度目の不登校で散々怒られているので、今更、親に
言っても意味がないと感じているのかもしれません。
そういう意味で親子の信頼関係は息子さんの方から
切っている可能性はあります。

親はその事に気が付いていないかもしれません。

多くの専門家や先生たちは、親子の信頼関係がある
という前提で「不登校を受け入れなさい!」と言われます。
だから、あなたも「不登校をありのまま受け入れる」という
言葉を使ったのだと思います。

でも、

最初から親子の信頼関係が崩れていたらどうでしょうか?

あなたがどれだけ子供の不登校を受け入れても子供は
あなたの事を受け入れていないのだから、時間がただ
過ぎ去って行くだけです。

この点に私は一番に気がついたのです。

だから、何度も同じ事を私は言い続けるのです。

前提を間違うからみんな間違ってしまうのです。

子供は全員、親を信用して信頼し続けてくれていると
どうしても思ってしまうのです。気持ちは本当によく
わかりますがたった一回の間違った行動が信頼関係を
崩壊させるのです。

帰国子女の問題に戻ります。

日本で不登校や登校拒否が問題化される前からずっと
抱えてきた教育問題の一つが帰国子女の教育です。

海外に慣れた子供が日本に帰ってくると、海外と違う
雰囲気と思春期の同級生の中に入る怖さに勝てません。

大変です。

今まで何人もの帰国子女の子供を育ててきました。

あるシンガポールの日本人学校出身の男の子を
育てた経験があるのですが、彼が言った言葉が
とても印象的でした。

「日本に来た時、異国の地にやって来た気分でした。
全員が敵のように感じたんです。今は慣れたけど、
どこにいても孤独でポツンとしていました。」

彼は私の所で立派に育って、東京の有名私大に
進学し、今は大企業に入って海外赴任をしています。

不登校の子供も思春期になって本来の自分=自我が
だんだんと出てきます。その時に、教室が異国の地の
ように感じる瞬間があるはずです。

子供の現実に入るとは、子供の感じている事を同じように
感じ取ると言う事でもあります。

アドバイスになったかどうか分かりませんが、息子さんの
現実を理解する話をさせていただきました。

私は質問をいただいた内容を判断して回答しているので
実際に息子さんを見たわけではないので、そのあたりは
ご了承ください。

では、また。


青田

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