ひきこもり不登校~まとめブログ

中学・高校のひきこもり不登校をお持ちの保護者の方へ専門家が不登校克服法をアドバイス!

【不登校】フリースクールに行かせたい…

青田です、

以下の質問が届きました。

******************質問******************************************

フリースクールなどの催しに申し込んでも行きたがりません。
主人は何も伝えずに連れて行くことをしたいみたいだが
私はきちんと本人に伝えた上で行くのがいいと思い意見が分かれてしまう。

私と子供は個性や考え方も違うので、もっと子供との関係を築いていきたい。

学校に行っていないので子供たちと接する機会が少ないのでとても気になります。
本人は行きたがりませんが反面友達を欲しがっています。
今までも別室登校だったからなのか、なかなか合う友達が出来ませんでした
。きちんと伝えた上で本人が楽しんで月1回だけですがその場で友達に
出会えたらいいなと思います。

青田先生、宜しくお願いいたします。

******************終わり****************************************

……


私の回答:

私のアドバイスは、そこから何か1つ
でも得る事が出来たら「ラッキー」
だと思うぐらいで聞いて下さいね。

今回は友達づくりとフリースクールについてです。

まず、フリースクールに無理やり行かせようとする
父親と話してから行かせようとする母親の意見の
違いについて話します。

これはどちらとも子供が好きなのです。

ただ方法が違うだけです。私はどちらが正しいとも
言えません。これは夫婦で話し合って下さい。

今の親子関係がどのような状態かによります。子供が
強くなっていたとしたら、無理やりはやめた方がいい
でしょうが、事前に話すと行かない可能性が高いです。

そのための材料を今日は話す事になります。

まず、私がいつも大切にしてほしいと話している事に
子供の現実・感情(望んでいる事と恐れている事)を
知るという事です。

そこで、ご両親は友達を欲しがっていたので友達を
作るためにフリースクールに行かせようとしています。

では、ここでフリースクールについて話します。

フリースクールとはアメリカで始まった新しい学校の形です。
日本とアメリカでは全く違うと言っていいでしょう。

すごく簡単に言うと、アメリカの中西部は開拓民の思想が
根づいています。これは「自分で何もかもやる。誰にも頼らない。
その代わり全責任は自分が負う」というすごく強い考え方です。

この思想を持った人たちが、もう国に教育など任せられない。
自分の子供は自分で育てる。と言ってスタートさせました。

「自由が良い!」とかそんな考え方ではありません。

しかし、それが日本にやってくると「学校の規則でがんじがらめ
になった子供を開放して、自由に育てよう!」に変わったのです。
本当の意味でのフリースクールとは思想的には逆なのです。

そこには本来あるべき自立や自己責任というキーワードが消えています。

そして、今のフリースクールは不登校の子供を集めて
遊ばせているだけの状態になっていると、以前にある
保護者の方が話されていました。

しかし、そんな事は今回は関係ありません。子供に友達を
作るという目的が必要だからです。

与えられている条件を書き出してみましょう。

・子供は友達が欲しい
フリースクールなら友達が作れるかもしれない
・月1回しか行かない
・子供は家で一人でいるだけ
・以前は別室登校していた

・・・

こんな感じでしょうか。

まず、一番の失敗は別室登校していたのに
そこから発展しなかった事です。

これはあなたの責任ではなく学校側の対応不足
と言えるでしょうが、不登校について素人の学校なら
仕方がないでしょう。

それがあって次に行けるところと言えば
フリースクールだという結論になったわけです。

しかし、ここで問題なのが月1回ということです。

どういう仕組みなのかは知りませんが、不登校の子が
月1回で友達が出来るのかは正直不安です。あまり
期待しない方が良いと思います。一か八かです。

それよりも適応指導教室などはお近くにないのでしょうか?

まだ適応指導教室のほうがいいかもしれませんよ。

ここで勘違いしてはいけない事が1つだけあります。
あなたが最終目標にしている学校への復帰と言う事と
友達作りはあまり関係がありません。

子供の精神状態を心配してフリースクールに行かせる
なら良いのですが、学校復帰を期待してはいけません。

友達づくりについてですが、これは私が得意とする所です。

例えば、私の学校に入って来る子供たちは全員がすぐに
友達が見つかるわけではありません。当然です。そこで
性格が合いそうな子同士を探して、クラスを移動させたり
一緒に活動させたり、寮があるので寮の部屋を変えたりします。

グルグルと回して、性格が合いそうな子を与えます。

そうすると、ほぼ確実に話し相手ができます。中には、あまりにも
不登校期間が長すぎて精神的に心を閉ざしている場合は時間が
かかりますが、最終的には見つかります。

不登校で人間関係が苦手な子を放っておいて、友達がすぐに
見つかるはずありません。

相当、こちらが神経をとがらせて子供の表情を見ながら
観察を続けて次々に合いそうな子と合わせます。

フリースクールでも同じようにして下さいね。

放ったらかしでは時間の無駄になって、もしそこで
友達が出来なかったら子供の自信はさらに無くなって
内にこもってしまいます。

子供が家で一人でいる期間が長ければ長いほど
精神的に不安定になります。

ですから、このご家族の気持ちはすごくよく分かります。

少しでも何かをしようと行動する気持ちは必ず
子供へ伝わりますから、このまま続けて下さいね。

では、また。

青田

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