ひきこもり不登校~まとめブログ

中学・高校のひきこもり不登校をお持ちの保護者の方へ専門家が不登校克服法をアドバイス!

【不登校】恐怖に侵された子供

青田です、

以下のメールが届きました。

******************質問******************************************

現在中2の娘は中1の10月から不登校です。

基本的な日常生活はできており、ここ1ヶ月は料理、皿洗い、洗濯を干す、
たたむ等の手伝いも文句をいいながらもやってます。

学校には行けるようになったら行くと本人は言いますが、少しでも
登校刺激をすると嫌がります。

カウンセラーや先生に相談することは本当に嫌がってます。

待っていても始まらないとは思うのですが、どうしていいのか迷います。

お父さんのことは短気で嫌いと言いながらも週末は一緒に外食にも行きます。
(お父さんはまだ娘の気持ちが理解できないようでイライラしてます
が極力抑えて娘と接する努力はしています。)

もう一歩前進させる為には何をするべきかアドバイスをお願いします。

******************終わり****************************************

……


私の回答:

私のアドバイスは、そこから何か1つ
でも得る事が出来たら「ラッキー」
だと思うぐらいで聞いて下さいね。

とても素晴らしい娘さんに育ててこられましたね。
これから何があっても私はこれだけお母さんの手伝いを
出来る娘さんは大丈夫だと確信しています。

足りないのは人生経験と自信だけですから、
社会に出るまでの数年間で身につけさせて下さい。

「なぜ本音を話さないのか?」

という疑問に答えようと思います。

例えば、あなたは今の本音を誰かに話す事は
出来ますか?

病院のカウンセラーや中学校時代の担任に
ありのままを話す事が出来ますか?おそらく
出来ないと思います。

それなのに自分の子供がカウンセラーや担任と
話すのを拒否するのをおかしいと思うのはダメです。

普通の人間の行動です。

「どうせ私の事なんて誰も分からない。」

と、子供は思っているのです。それは親のあなたに
対しても同様に感じています。だから本音を話す
事は無駄だと思っているのです。

ここで私が注目するのは、お母さんが娘さんを見る
視点が娘さんの行動に注目している点です。

私は娘さんの感情・現実に注目して下さいと言っています。

この違いが焦りに繋がって、悪い影響をあなた自身に
与えているように考えています。

「どうしよう、どうしよう…、このまま不登校だと
この子の人生が…、世間からなんて思われるか
分からない…、早くどうにかしたい。」

頭の中をグルグル駆け巡ってしまいます。

では、現在の娘さんの感情や現実を考えてみましょう。
おそらく娘さんはタイミングを待っているのです。
それはやって来ないタイミングを待っています。

「何か奇跡が起きて、学校へ行けるようになるだろう」

と、思っています。

その事をあなたがしっかりと理解して下さい。ということは、
つまり、待っていても何も起きないという事なのです。子供を
信じても現実的には行動しないという事です。

子供は学校へ戻れない理由・恐怖が幾つもあります。

一番は「学校の友達に合わせる顔がない」と言う事です。
これは普通に考えれば当たり前の事ですよね。

この恐怖心があるから、誰も自分の事を知らない私の学校へ
不登校の子がやって来るのです。その恐怖心は親元を離れる事を
克服させてしまうほどパワーを持っています。

この恐怖心を軽減させるために、少しずつ学校へ慣れさせる
事が必要なのです。

それが「別室登校」からだったりするのです。

あるいは、クラブ活動からだったりです。

しかし、これもプライドが高く自分の言う事、考える事が
一番正しいと信じているタイプの不登校の子供はそうは
いきませんね。

私はこのタイプの不登校の子への教育が楽しくて仕方ありません。

このタイプの子は常に共感し続けて、そして、完全にこちらを
信用してくれるようになってからアドバイスをするようにしています。
今は、あなたの事を「馬鹿」ぐらいにしか思っていません。

実際、こういう子はとても賢いですが実力が伴っていません。

それは本人も気が付いているので、最後はこちらの人生経験を
グイっと押し付けてあげればいいのです。これはちょっと普通の
教師では無理だと思います。

あなたが今すべきことは、上辺の子供の行動を観察する
だけでなく、その裏にある感情を読み取る事です。

「どんな恐怖心を持っているのだろう?」

そうやって自分に問うてみて下さい。

自然に子供の目つきや素振りに隠された感情が
見えてくるはずです。

私はあなたの質問も常にあなたの裏の感情を読みながら
答えているのです。少し訓練すればすぐに身につける事が
できるので安心して下さい。

では、また。

青田

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