ひきこもり不登校~まとめブログ

中学・高校のひきこもり不登校をお持ちの保護者の方へ専門家が不登校克服法をアドバイス!

【不登校】別室登校の中学生

青田です、

以下のようなメールが届きました。

******************質問*************************************************

別室登校の中1男子です。

小5の5月、当時中2だった次兄が不登校になり、
その1ヶ月後から学校へ行けなくなりました。

小5の3学期頃から小学校卒業までは保健室登校で、中学校では別室登校です。

 分からない課題の答えを写したり、漢字を書いたり、本を読んだりしています。
自習といえばきこえは良いですが、本人は、時間をつぶすのに、困っているようです。

最近、別室へ行くのも辛くなりつつあります。
勉強については分かったという喜びが持てないし、他のことでも、
自己重要感がないのでしょう。

先生方は時々、学習指導をしてくれたり、仕事を与えてくれたりしますが、
先生の仕事がとても忙し過ぎて余裕がありません。

先生から、不登校対応の市の適応教室を利用することも、
本人のためになるとの、話もでています。

1月に市の教育相談に担任の先生と一緒に行きます。
今回の「自己重要感」を心にとどめて、これからのことを相談しようと思います。
いつも有り難うございます。

******************終わり*************************************************

……


私の回答:

私のアドバイスは、そこから何か1つでも
得る事が出来たら「ラッキー」だと思うぐらいで
聞いて下さいね。

では、話していきます。

今回のご質問は「別室登校」についてです。

このお母さんはとても賢い方です。
お子様の感情をよく理解されていると思います。

以前に「マズローの欲求5段階」について
詳しくお話ししたと思います。

人の欲は、

1:生理的欲求
2:安全の欲求
3:親和の欲求
4:自我の欲求
5:自己実現の欲求

と1番から順番に満たされていきます。

砂漠にいる人にとっては、
「水」こそが一番重要です。

自己実現の欲求などありません。

体調・健康が1番で、2番目が
安全に住める場所などです。
そして、家族や仲間・社会との関わりです。
次が自己重要感です。

こんな感じで、とにかく1番から
満たされていくのです。

この息子さんは3番目が十分に
満たされているとは言えませんが
自己重要感がゼロなのは間違いありません。

自己重要感とは「自分は必要とされている存在」
だと感じる事です。

別室登校というのは、とても孤独感があり
自己重要感が満たされません。

質問者様が仰られる様に学校の先生は
とても忙しくて別室登校の子にだけ集中する事は
できないのです。

この事を非難する事は誰も出来ません。

もちろん、私たちのような不登校のプロなら
別室登校の子をどうやってクラスに戻すかは
とても簡単です。

その方法は親ではなく学校の先生しか
出来ない方法です。

私が今まで経験したことから言うと、
別室登校は長くても1カ月までだと思います。

別室登校はあくまで、休憩場所というか
クラスに戻るための1ステップです。

長く別室登校をやりすぎると
今回のように自己重要感不足や
目標・目的がなくなってしまいます。

正直に言うと、この辺りはすべて
学校や教師の力量でしかありません。

「青田先生、それを言われてしまうと
親の私では何も出来ないと言う事ですか?
諦めろって事ですか?」

と質問が来そうなので、前もってお答えします。

本来はおかしい事なのですが、この場合、
親のあなたが学校・教師を動かすしか
方法はありません。

私たちがやっている方法をご紹介します。

別室登校はクラスへ戻る前段階です。

子供に対して私たちがしなくてはいけないのは
クラスの子供と関わらせる事です。

別室の子供とクラスの子供をつなげる
ツール・機会を作ってあげるのです。

これをしないで、ただ別室の子供が
自主的にクラスに戻る事をほとんどの
学校や先生たちは待っています。

だから、子供がクラスへ戻らないのです。

「待っていれば、そのうち戻るだろう。」

では、絶対にうまくいきません。

こちらから仕掛けをしてあげなくては
いけません。

エサもつけずに、針だけを垂らした
だけで、魚が引っ掛かるのを待っていると
全く同じです。

私の学校の場合は、行事を頻繁にやっているし
寮でたくさんやる事があるので、簡単に
子供を動かす事が出来ます。

そういう事をやっていない学校でも
担任がクラスで何かイベント事を
やって、そこへ別室の子供を引き込めば
良いと思います。

私はとっても簡単だと思っています。

こういう事は誰かに教わらないとやらないでしょう。

とくに学校の先生は原則を大切にして
今までやった事のない事をやろうと
しません。

だから「金八先生」のような
熱血先生が目立つのです。

だから親として担任の先生に
言ってほしい事はこんな事です。

「クラスに戻るきっかけがないようなんです。
先生、何か良いきっかけを作ってくれないですか?
そうしないと本人が自発的には動きません。」

こうやって先生を動かして下さい。

そうすれば良いと思います。

では、また。

青田

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