【不登校】父親不在の家庭
青田です、
以下のメールが届きました。
******************質問******************************************
中学２年の息子が不登校です。
先日、カウンセラーに夫婦で相談に行ったところ、
「父親不在じゃないでしょうか？」と言われました。
私たちは子供には普通の教育をしてきたつもりだったので、
何がいけなかったのかわかりません。
人並みに育ててきたつもりです。
これからどうすればいいでしょうか？アドバイスを下さい。
******************終わり****************************************
……
私の回答：
私のアドバイスは、そこから何か１つ
でも得る事が出来たら「ラッキー」
だと思うぐらいで聞いて下さいね。
今回の質問は、とても難しい問題です。
答えは分かっているのですが、説明が
難しいです。
でも、あなたも分かっている事がほとんど
ですから安心して下さい。
「父親の不在」が子供が我がままになる１つの
理由だと昔から言われてきました。特に、８０年代に
家庭内暴力や校内暴力が注目された時に言われました。
その延長として、不登校の問題があると言われています。
つまり、すべては「家庭の問題」だと言っているのです。
本当にそうなのでしょうか？
では、ここで少し「父親不在」の意味を考えてみます。
不在という言葉を使っていますが、家に父親がいない
というわけではありません。何が不在なのでしょうか？
それを知る事が大切です。
それは「父親の権威」と関わってきます。
すこし古い考え方だなー、と感じたかもしれませんが
最後まで聞けば理解できると思います。
例えば、「学校に行くのは当たり前」と父親が子供に
言ったとしましょう。これを世間の常識として言う父親と
「俺が言うんだから行け」と言う父親では意味が違います。
「権威」とは絶対的な力です。
同じ「学校へ行くのは当たり前」という言葉も
子供がどう捉えるかによって違ってきます。
権威のある父親がが黒と言えば、白い物も黒です。
そこには父親が存在していると心理学では言います。
父子間に会話があるとかないとかは関係ないです。
家庭に権威が無くなる時、子供は無秩序に陥ります。
すると暴れ始めたりすると言われています。
例えば、戦国時代に織田信長が生きている時は、権威として
君臨していました。しかし、信長が死ぬと権威が消えて
無秩序になり部下同士が戦を始めました。そして、豊臣秀吉が
新たに権威となり、さらに秀吉が死ぬと関ヶ原の戦いがありました。
このように家庭だけでなく、人の集まる所には何らかの
「権威」の存在があります。これがなくなると、何故か
無秩序な状態が発生するのです。
これはあなたも良く知っている事です。
家族というグループでの権威は父親だと言われています。
その存在はとても大きいと思います。その権威が無くなると
家族が崩壊します。
大企業でよく問題になるのが転勤社員の子供が荒れたり、
不登校になる傾向がある事です。
もともと権威の薄い父親が家からいなくなる事で悪化します。
「世間並みの教育」とはあまり意味がありません。
父親が世間を教えるのではなくて、父親が決めた事を
教えるのが「権威」です。世間がこうだから、という
のでは権威は父親にありません。
これらが「父親不在」という現象です。
ここ最近の少年犯罪の家庭を見ると共通するのが
「父親不在」です。大人しく真面目で優しい父親が
多いという研究データがあります。
父子間に会話はなくても良いとまで言われています。
会話以上に「権威」が子供に感じさせられるかが
家庭教育のポイントだというのです。
つまり、この考えに立てば「世間が何と言おうと
俺がこうだと言えば、お前はそうするんだ。」とまで
強く言える父親が「権威」がある事になります。
「決める」と「教える」の違いは天と地ぐらい違います。
確かに、そのような強い存在の父親がいれば子供は
問題を起こせなくなるでしょう。
不登校に子供がなってから、父親が急に優しくなり
子供にすり寄り「権威」を捨て去った事で家庭内暴力が
起きている家庭がたくさんあります。
ですから、「父親の権威なんて古いよ」と言う気持ちも
わかりますが、一概にそうだとは言えないように思います。
学校でも同じで、「恐い先生」の数がグッと減りました。
その事で家庭で権威を知らない子供が勢いに乗って
学級崩壊が助長されていると言われています。
このように「父親の不在」とは「父親の権威の不在」
と言う事なのです。あなたの家庭では父親の権威は
あるでしょうか？
少し考えてみて下さい。
では、また。
青田
追伸：
暇な時にここ２つをクリックしてみてください！
⇒このブログをFC2不登校ランキング１位へ
⇒にほんブログ村 不登校・ひきこもり育児ランキング１位へ
質問はすべて下記からお願いします。
※質問・聞きたい事は必ず１つに絞って下さい。
ステップ１：あなたと子供の状況
ステップ２：困っている事・問題点
ステップ３：その問題点をさらに細かくする
ステップ４：そして、それをどうしたいのか？
Powered by NINJA TOOLS
