【不登校】再び不登校になった。
青田です、
以下のようなメールが届きました。
******************質問*************************************************
名古屋市内の中学１年生です。
小学校６年の11月頃から不登校になりました。
中学は、本来行く予定の中学から、
学区外の名古屋市の中学にして、なんとか（欠席1日）いっていましたが、
11月に不登校になってから、落ち込みが大きく、自分の部屋に、
こもってハソコンにはまりこんでいます。
あれから風呂は、2回。歯は、磨きません、食事は、食べたら直ぐに自室に行きます。
母親の言うことは、ほとんど聞きません。父親のいうことも、聞きません。
いろいろ私も調べましたが、不登校前の様な、親子の信頼関係がありません。
転校も考えています。なにかアドバイスでもあればよろしくお願いします。
******************終わり*************************************************
……
私の回答：
私のアドバイスは、そこから何か１つでも
得る事が出来たら「ラッキー」だと思うぐらいで
聞いて下さいね。
では、話していきます。
今回はお父さんからの質問です。
小学校で不登校になった子供が公立中学に
進級する場合、同級生がそのまま中学でも
同じクラスになります。
だから、せっかく中学生になっても何も変わりません。
ですから、小学６年生の時点で不登校になって
いる子供のうち、中学になっても不登校が続く
割合が９０％以上を超えているのです。
それを知っていたこのお父さんは、
学区内の中学校ではなく学区外の中学校へ
息子さんを入学させました。
大変素晴らしい判断だったと思います。
そのおかげで１１月までは通う事ができました。
では、一体何が問題だったのでしょうか？
この原因を知る事で、あなたの子供が再登校出来た後
再び不登校になる事が無くなります。
安心して生活する事ができます。
もし知らなければ、再び不登校になり
すべてが嫌になって不登校を受け入れ、子供は
ニートになり家にこもってしまうのです。
子供が不登校になった原因は、思春期になり
子供本来の才能・能力・性格が出てきます。
それが周りの環境に合わなかったり、子供が
我慢できなくなり心に負担がかかる事で
学校へ行く事が辛くなってしまうのです。
これが私が２０年の不登校教育で分かった『事実』です。
周りの環境とは学校かもしれませんし、
家庭かもしれません。それぞれ違います。
それを解決するためには２つの事を教える
必要があります。
１つは、子供の才能・能力・性格に合う
環境を与えてあげる事です。
２つ目は、子供に社会性・コミュニケーション能力・
我慢強さ、などの人間関係構築の練習を
させてあげる事です。
なぜなら、不登校になった事で自信喪失し
人間不信になっているからです。
この２つをやってあげる事で、基本的には
不登校を改善する事ができます。
「青田先生。私も思春期だった時に、いろいろと
変化がありました。我が子も同じなんですね。
では、どやってこれらを解決すればいいのですか？」
と思われたかもしれません。
この２つの解決策は、またあとで詳しくお教えしていきます。
私の講演会でも話していますので、よかったらそちらを
見るようにして下さい。
今回質問をいただいたお父さんの最大の
悩みは子供との関係が断絶している事です。
両親と話さないのは深刻です。
今まで私が話してきているように、最悪は
このまま数十年「ひきこもる」可能性もあります。
まだ１カ月ですから、ここが勝負です。
転校をさせたいと思っても話せる状態で
ないなら意味がありません。
ステップ１：子供の気持ち、現実を知る
私が息子さんの現実を話します。
「誰もオレの事を分かってくれない。
オレの苦しみ。オレの辛さ。オレの悲しみ。
誰も理解してくれない。
どうせ誰に言ってもわからない。
親に言っても、我慢しろ、と言われるだけだ
話しても無駄だ。学校に行けと言うだけだ。」
と言う感じだと思います。
これは私の所に来た不登校の子供たちから
直接、詳しく話を聞いて共通していた心の叫びです。
ステップ２：子供の「わがまま」な現実を受け入れる
子供がどんな理不尽でわがままな事を
思っていようが、まずはそれを受け入れて下さい。
ステップ３：「わかるよ。」と言ってあげる
あなたがどれだけ子供の現実を受け入れても
子供があなたが受け入れた事を知らなければ
全く意味がありません。
だから、子供にあなたが味方だと言う事を
知らせる必要があります。
そこで「そうだよね。その気持ち分かるよ」と
言ってあげて下さい。
否定されて嬉しい人間などいません。
自分の事を認めてくれた人を人間は信用します。
実際に、このステップをやっていない方が
あまりにも多いです。
いろんな先生から「子供を受け入れなさい」と
言われて、親としては受け入れたつもりでも
子供に伝えていな事が多いです。
ここまでをしっかりやって下さい。
そうする事で子供があなたを信頼して
色々な事を話し始めます。
私も不登校の子供に会ったら必ず
このステップを意識してやります。
「なんかこのおじさんは他の人と違う。」
と思われるのです。
わかりましたか？
このまま放っておいて、時間が経てば
解決するだろうと思っていてはいけません。
時間はあっという間に過ぎていきます。
時間がたてばたつほど子供の心に
負担がかかるのです。
１日孤独の人間と１年間孤独の人間の
心の傷の深さは全く違います。
では、今すぐ息子さんと話をして下さい。
自信を持って話をして下さい。
では、また。
青田
追伸：
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