ひきこもり不登校~まとめブログ

中学・高校のひきこもり不登校をお持ちの保護者の方へ専門家が不登校克服法をアドバイス!

【不登校】この先生なんなの?

青田です、

以下の質問が届きました。

******************質問******************************************

中1で不登校だった息子が中2・中3と登校出来ています。
部活の顧問の先生にはよくしていただきました。しかし、子どもは、
その恩を感じていませんし、指導の厳しさから、逆に嫌っています。

そして、引退まで1カ月の今、退部する事になりました。

顧問と私が話し合うと、本人がいない場で話し合っても意味がない・もう子どもの事を
信用出来ない・もう見捨てましたという内容のお話をされました。

顧問の事を、私は、何があっても最後まで面倒をみて下さる先生だと信頼し信用していたので
息子が先生の期待に応えず、裏切られた先生の気持ちも分かりますが、私も先生に
裏切られた気持ちです。

顧問の話から、自分のやり方について来れないなら辞めてもらって結構という気持ちも
伝わってきました。根っから体育会系で、息子の怠慢さに私も怖いと思うほど、叱れました。

顧問なりの配慮をしていて下さっていたようですが、顧問への怖さから従っていた
だけだったようです。普通の学校で特別扱いをして欲しいとは思っていません。
でも、個々に合わせた導き方をして欲しかったのですが、それも難しいのでしょうか?

******************終わり****************************************

……


私の回答:

私のアドバイスは、そこから何か1つ
でも得る事が出来たら「ラッキー」
だと思うぐらいで聞いて下さいね。

今回は、不登校の内容ではないですが
具体的な質問を頂いたのでお答えしようと
思いました。

この話を最後まで聞けば、学校って何なの?
教育って何なの?って事が理解できるはずです。

まずはあなたに思い出して欲しい事があります。

あなたが中学校時代に学校の先生は、個々の生徒に
合った教育・指導をしてくれたでしょうか?

多少はあなたに声を掛けてくれたりしたかも
しれませんが、毎日、毎日、個別に声を掛けて
指導をしてくれたでしょうか?

「そこまでは、無かったと思います。。」

と言う人がほとんどでしょう。

そうなんです、学校教育は基本的に集団教育
なので、個々の生徒に合わせて少しぐらいは
指導を出来ますが、少しだけです。

あくまで先生個人の力量に左右されます。

例えば、今、個別指導の塾が流行っていますよね。
今までの集団指導塾では効果が無かった子供のために
そういうスタイルが出来てきています。

でも、学校がそれをする事は難しいです。

あなたも知っているように、集団教育というか、
集団というもの、例えば会社や何かの団体で
一人を特別扱いする事はできません。

それをした瞬間にその集団が築いた秩序・ルールが
崩壊してしまいます。

集団全員が「あの人はいいよ。」と認識していれば
それは特別扱いしても秩序は崩れる事はありません。

例えば、交通ルールで考えたら分かり易いです。

救急車は法律で決まっていなくても、世の中
全員の人が赤信号でも渡ってOKと思っているので
交通ルールが崩れる事はありません。

これと同じです。

体育会系と言うと、厳しいというイメージが強い
ですが、体育会系とはあまり関係ありません。
学校は集団教育です。そして、社会も集団です。
学校は社会で生きていく基礎を学ぶ場所です。

ここは学校の先生のジレンマでもあります。

この子は可哀相だから、と思ってもぐっとこらえて
集団を優先してしまうのです。親から色々言われても
他の生徒を犠牲にする事も出来ない。

一人に目が行くと、他の子に目が行かない。

例えば、兄弟・姉妹がいる人で親がお兄ちゃんを
大切にしたり、末っ子を特別に可愛がって他の子供が
嫉妬をした話を聞いた事があるはずです。

完璧はありません。

「ちょっとぐらい融通してくれてもいいじゃないですか。
それぐらいのさじ加減はできるんじゃないの?」

と思われるのは当然です。

一度空けた穴小さなは、だんだんと大きくなって
取り返しがつかなくなります。癖になるのです。

やっぱりこれも教師の経験や力量です。あるいは、
学校の教育システムや教育方針によっても変わります。

しかし、最後は親の教育に左右されるのです。

でも、今回の先生のようにあまりにも力量が無い先生は
あなたの子だけでなく他の生徒にも同じようになっている
かもしれないので、必ず他の先生と相談して下さい。

学年主任の先生や教頭先生や校長先生と話すのも
良いかもしれません。

まずはそこからだと思いますよ。

では、また。

青田

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