ひきこもり不登校~まとめブログ

中学・高校のひきこもり不登校をお持ちの保護者の方へ専門家が不登校克服法をアドバイス!

【不登校】家から出ない本音

青田です、

以下のメールが届きました。

******************質問******************************************

我が家の娘は中1の体育祭後から不登校になりました。

カウンセリングに時々登校する程度でした。高校受験はかろうじて
行けたのですが、その後は、入学式にも出席できず 全欠状態です。

精神状態は、対人恐怖症的な感じで、中3の夏頃から外に出ていません。

外に出るのが嫌、人と会うのが嫌、と言った感じで、なんとか体を
少しでも動かそうと誘うのですが、まったく反応してくれません
。朝は、毎日起こしてはいるのですが、私が出勤した後は、居間で
昼過ぎまで、寝ているようです。

最近の変化としては、今までまったく勉強をしなかったのですが、
学校の先生が、持って来てくれるプリントや漢字のドリルを
少しずつする様になりました。

外に出る、人と会うことができる様になるには、どうしたら良いのでしょうか?

******************終わり****************************************

……


私の回答:

私のアドバイスは、そこから何か1つ
でも得る事が出来たら「ラッキー」
だと思うぐらいで聞いて下さいね。

家から1年間も出なかったとしたら、
完全にひきこもり状態です。

社会と断絶してしまったら、社会へ
出る事ができずに、何十年もこのまま
ひきこもり続ける可能性が高いです。

しかし、家から出る事ができれば
ひきこもりが長期化する事はないでしょう。

では、何をすればいいのでしょうか?

「きっかけ」を作る事です。

「青田さん、いつもきっかけの話を
していますよね。飽きました。他に
何かないんですか?」

と言われそうなので、詳しく説明します。

人が行動する原理は2つしかありません。
「得たい欲」と「失いたくない欲」です。

この2つの欲が元で人は行動します。
逆に言うと、この欲が心の中に生れなければ
人は何も行動しません。

感情 ⇒ 行動 の順番です。

例えば、「あっ、あの服を着れば綺麗になれる!」と
感情が動いたら、その服を買おうと行動します。
私たちの行動はすべて感情が元になっています。

それを突き詰めると「感情=欲」ですよね。

では、子供にどうすれば感情や欲を生みださせる
事が出来るのでしょうか?

その前に何故子供は外へ出ずに引きこもるのでしょうか?

それは私の所にいる多くの子供たちがこのように言っています。
「家に居れば良い事はないけど、悪い事も起きない」
ということです。

恐怖から逃げようとする行動が引きこもりなんですね。

だから、あなたがするべき事は子供の恐怖を下げて
希望を高めるということです。

恐怖とは馬鹿にされたり、自分がダメだと感じたり
する事です。そして、希望とか夢を与えて、「私なら
できるかもしれない!」と思わせる事です。

これ以外にないと思います。

そこですべき事が「きっかけ」です。

今、大人のひきこもりが100万人いますが、
大人になると「きっかけ」がありません。
そこが問題を解決できない最大の理由です。

しかし、中学・高校になると学期が変わったり
修学旅行や行事など、「きっかけ」がたくさん
あります。進学・転校なども「きっかけ」の
一つと言えるでしょう。

「外へ行きなさい、学校へ行きなさい!」は
「きっかけ」ではありませんよね。

その事にまず気づいて下さい。

そうすれば自然にすべき事が見えてくるはずです。
もっともっと子供の感情に注目して下さい。子供を
動かすのは感情です。

では、また。

青田

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